【カウコンレポ】しくじったのは一体誰なのか〜Johnny's Countdown2014-2015〜

あの事件から早1週間。

2014年12月31日。とうとうその日はやって来た。これから起こる出来事など知らない私は、ようやっと手に入れたJohnny's Countdownのチケットを握りしめ東京ドームの前に立っていた。

前回の更新で12月31日のその時までテレビ放送を諦めないと言ったが、物心ついた時から年越しをジャニーズカウントダウンを見て過ごしていた私は、もしも放送しなかった場合13月に取り残されるのではないかと不安になり、はるばる北の大地から大都会東京へ出向いていた。修造ごめん。


私はV6とTOKIOKinki Kidsのおふざけありきこそがカウントダウンと思っている。そのため今回のカウントダウンの出演メンバーには大変残念であったが、めでたくV6の紅白出演を迎え年越し前からなんとも晴れやかな気持ちを迎えていた。

コンサートが始まりデビュー順に各グループが3曲程度歌い始める。

ええじゃないか
LET'S GO WEST
ジパング・おおきに大作戦

A.B.C-Z
Crazy Accel
Za ABC~5stars~
SPACE TRAVELERS

【SexyZone】
男 never give up
君にHITOMEBORE
King & Queen & Joker

【Hey!Say!JUMP】
ウィークエンダー
Come On A My House
明日へのYELL

【NEWS】
KAGUYA
愛言葉

タッキー&翼
Venus
We are the T&T
夢物語


A.B.C-Zの河合さんはソロパートを歌わず『A.B.C-Z覚えていって下さい!』と熱く投げかけ、NEWSのKAGUYAが流れると東京ドームから聞いたことのない呻き声にも取れる雄叫びが溢れた。そして今井翼さんの復活。5万5千人ほとんどが踊るVenusは圧巻だった。

とうとう東京ドームに天界から世紀末を告げに来たかのような2人の天使が舞い降りてきた。

東京ドームの天国とも言えそうなセンターステージの高い場所から登場し唄う姿はこの世のものとは思えない。これがKinkiワールドか…!と感動しているのも束の間。ピーピピッピッピーという笛の合図とともに5万5千人がペンライトをかざし全力で踊り始める。フリのわからない若いグループのファンも一様に図書委員先輩のフリを見習い踊り始める。ジャニーズのファンがなぜこんなにもフリや合いの手、名前覚えの暗記力に優れ、自担を見つける動体視力が良いのかについてはいつかまたゆっくり考えたい。

【少年隊 (東山さん植草さん)】
君だけに
Let's Go

そしてあっという間にその時はやってきた!A HAPPY NEW YEAR!!よかった、どうやら13月に取り残されてはいないようである。年が明けて10秒もしないうちに剛さんによる光一さんお誕生日コールがかかる。は、はやい…!!

【少年隊】
What's your name?
仮面舞踏会

東山さんも植草さんも『いっそX.T.C〜』で膝をつかないではないか…!!
私が膝から崩れ落ちそうである……


そしてあることに気付く。ふと横を見てみると、今にも泣き出しそうな若い女の子2人が座り込んで辺りを見渡しているではないか。横の2人はSexyZoneのペンライトを持っている。そうだ、勘のいい人ならもうお察しであろう。SexyZoneは最初の3曲を歌ったきりほとんど出てこない…喋らない…ほとんど知らない曲が流れる続ける中、自分たちのお父さんの年齢とそう変わりのないであろう(しかしカッコいい)少年隊先輩の『君だけに』を踊るファンたちに挟まれ、What' your nameに異常に盛り上がるファンたちに囲まれているのである。泣き出しそうなのも無理はない。

ポツリと『変な所に来てしまった…もしかしてもう歌わないんじゃ…』と横のセクゾファンの女の子たちが呟いた。その通り、彼女の予想した事態まだ続くのである。

それは突然始まった。怒濤のマッチメドレー。今まで見たことのないほどスローな動きのトロッコ。このままでは半周するのに4曲近くかかってしまうのでは…
先ほどまで呻いていたNEWSファンも、あやまんJAPAN顔負けのフリを踊る図書委員も、もはやゴールの見えないマッチメドレーの前にはただ立ち尽くすしかなかった。

スニーカーぶる~す
ブルージーンズメモリー
ハイティーン・ブギ
ギンギラギンにさりげなく
愚か者(feat.岡本健一)

センターステージにマッチが降り立った時一途の光が見えた…!キムタクの憧れの先輩岡本さんや…!もうすぐ終わる…!そしてマッチによるMCが始まる。次の曲はまだかまだかと待ち構える東京ドームに対しマッチは『これからまた僕のメドレーなんですけど』と言葉を発した。痛恨の一撃!立ち尽くしていたファンは次々と膝から崩れ落ちていったのである。
ふと、横のSexyZoneファンを見てみる。まるで試合に負けたスポーツ選手のように、手で顔を覆っていた。

マッチは苦笑いしながら続けて言う『…大丈夫ですか?』と。そうだ、マッチだってツライのだ。相当数が座り込む東京ドームで歌い続けるマッチ。FNSで派閥問題を意図しない構成を立ててくれたマッチ。おそらく自分でメドレーを企画したわけではないだろう。マッチだって被害者なのである。あんなに切なそうなマッチを元旦から見ることになるとは…。

ヨイショ!(ジャニーズWEST)
ヨコハマ チーク(Hey! Say! JUMP)
真夏の一秒(タッキー&翼)
心ざんばら(KinKi Kids)

出てきた…!若手ジャニーズが出てきた!ところがSexyZoneとA.B.C-Zはもう日生へと向かっていた。もはや横の2人組のほうへ顔を向けることは出来なかった。

そしてとうとうあのイントロが流れる。

アンダルシアに憧れて

ジャニーズファミリー一同が踊るアンダルシアを見て始めて年を越した実感が湧くのであるが今年はいかに…!
……………出てこない!!!!!トニーのやつがしくじっても東山さんと光一さんはおろか誰1人も一向に出てこない‼︎‼︎‼︎‼︎
『まさか…』という考えが頭を過る。ざんばら…ばらばら…死んでたまるか…



\ギャアアアアアアアアアア/という悲鳴とともに東京ドームは歓喜に溢れた。
続々と出てくるジャニーズ。救われたのだ…ファンもマッチもジャニーズもみんなが救われた…

ウーウーとサイレンを鳴らしながらパトカーが登場。そうだみんなご存知ラスボス徹子さんの東京である。徹子の部屋ならぬ徹子のドームワールドを広げ、Hey!Say!JUMPにエスコートされ帰っていく徹子。マッチのためならえんやこら。

いいかげん
BabyRose

『音出しが限界です』光一さんの一言で世紀末を告げられるヲタたち。もはや為す術もない…。

Kinki Kidsやジャニーズのレポについてはこちらをご覧下さい。


最後に病み上がりの翼さんに突っ込み役をやらせるという光一さんの破天荒ぶりを見てカウントダウンは終了した。

もはや派閥問題を解決できるとは中居さんか光一さんしかいない…救世主の存在を改めて認識した元旦であった。

Kinki Kidsのコンサートについてはまた後日書きたいと思う。

今回のカウントダウン、しくじったのは
一体誰だったのか。ファンの悲しい顔、マッチさんの切ない顔、光一さんの言ってやりました感溢れるドヤ顔、階段ボケを披露する植草さんの笑顔、もはや誰にもわからない。恐らくスタッフや事務所の偉い人だろう。だから私は今回の犯人をトニーと呼ぶことにした。

そうだ、トニーのやつがしくじったのだ…。誰かジャニーに伝えてくれよ、来年も東京ドームで待ってるはずさ…13月にも行きそびれたファンたちが…